あひるや Ceramics Market Report 四日市萬古祭り編 (2003.5.10)
 
***萬古編***


++Start++

今回は、あひるやから車で5分の距離で行われている、四日市の萬古祭りをレポートしてみます。

萬古祭りは、GWに行った伊賀や信楽とは異なり、露店がたくさん出ていて、縁日のお祭りのような雰囲気があります。
萬古焼きは古萬古と呼ばれる伊万里のような華やかなものが原点で、本来は紫土による焼〆の急須などを萬古と呼ぶのですが、今は四日市で作られたものは全て萬古焼になってしまい、大量生産の成型品が大半になってしまいました。
雑器が多くなるのはそのためなのですが、今は中国などの大量生産品が市場に出回っているため、結構苦労があるようです。
成型品でも三島の土鍋など、優れた器などもあるのですけどね・・・。


萬古商業会館の壁面には陶板のレリーフがあります。

萬古神社が良い雰囲気をかもし出します。
 

赤絵の里しらかし窯さんのブース
まずはしらかし窯さんへ訪問(カーソルを重ねて下さい)

伝統的な萬古急須、伊藤美秀さんのブース

非常に好きなテイストの前田さんの作品

スタジオノアさんの埴輪カップ かわえ〜


++Market++

今年の萬古祭りは、80%が卸業者さんの扱う器で残り20%が作家さんの物の比率でした。
もちろん私達の目指すところは作家物ブース。
最初に、あひるやの一押し作家、しらかし窯さんのブースを覗いてみました。奥様やデザイナーのゆうこさんに今年の状況を聞いてみたところ、面白い情報が。
バックパッカーのように背中に大きなリュックを背負っているお客様は高額商品を購入してゆかれ、地元の方は小さめの物を購入してゆかれるとのお話でした。
その方たちにお話を伺うと、本当に器が好きで全国の陶器市に行かれているような方が多いそうです。

次に訪問したのは、萬古の代表格である紫土の焼〆急須の大御所お二人のブースで、伊藤美月さんと森伊呂久さんです。伊藤さんのところは息子さんの美秀さんが出展されていました。

今年の作家物は伊呂久さん達のような萬古急須の作家さんと、しらかし窯さんや久保さん、熊本さんのようにロクロや手びねりの作家さん、それ以外に、型製作の作家さんも混在し、非常に面白かったです。
(一見、型に見えない物も多かったです。)

気になった作家さんとしては、Shoppingでも作品が紹介されていますが、磁器を中心に作陶されている久保さんの作品や、左の前田さんの蟻と仏シリーズなどです。
あと、型製作の作品なのですが、スタジオノアさんの埴輪カップはとてもよい味を出していました。
あひるやはハンドメイドのお店だけど、雑貨で扱いたいなぁ〜(笑)


萬古キャラクター・ポッター君
(ハリーじゃないけどね)


卸業者さんたちのブースは、量産品だけに価格が非常に安く、お店の人が、「朝から木箱40杯売ったけど10万にもならないわ!」などと同業者さんと話をしていたのが印象的でした。
さすがに子ブタ1号を連れて、あのバーゲン会場のようなところへは行けなかったけど。(1号2号別々に単独でまわった)
でも、そちらが活況なのはやっぱり四日市だなぁ・・・・

 


++Shopping++

さて、いよいよお待ちかねのShopping。
今回の萬古祭りでは、明日の母の日に、あひる2号のお母さんにプレゼントをするため、しらかし窯さんの黒土がベースになった新作のカップを1客購入しました。
今までの土も素敵なのですが、こちらは黒の地が釉薬の下からうっすら顔を覗かせているのがとても高級感のある一品です。
(自分が使いたいくらい。)
あひるやでは、今度の父の日限定カップで黒土のものが登場予定です。

もう一品は、またあひる2号の物欲を刺激した一品で、磁器をメインに作陶されている久保さんの、土物のフリーカップ。
京都の井上さんと同じく、焼〆にPOPなアートが素敵なのですが、変わっているのは、ところどころ、白い斑点のように長石質の釉薬が粒のように吹き出ているところ。
ご本人いわく、相当手がかかった品だということです。
一度、じっくり作品を拝見しに行こうと考えています。
ちなみに、あひる2号は今日も買って〜と駄々っ子でした(笑)


あひる2号のお母さんに、しらかしさんの新作を1客購入

磁器も良いけど土物も素敵な久保さんの器
 

ギネスに挑戦の大釜


++Break++

萬古祭りも一回りし、少々お疲れモードの一行は、イベント広場で少し休憩することに。
そこでは、ギネスに挑戦する(らしい)大釜で、昆布とベーコンの振る舞いご飯が炊かれ、食べたお皿は記念に持って帰ってもらうといった粋な計らいが(^^)



ばんこCafeでは濃厚ミルクプリンと、おいしいエスプレッソが頂けます。


 
 

 

++四日市萬古祭り編集後記++  by あひる2号(今回も後記だけは書かせてもらった(笑))

今回感じたことは、自分の地元ながら恥ずかしいのですが、違法駐車が多いこと。
主催者が駐車場を用意しているにも関わらず、道端に路上駐車する人たちが大勢いました。
駐車場から会場までの間にはきれいな野の花や、素敵な古民家などがあるのに、それを楽しめないのはもったいないと思うのですが・・・
また、授乳施設や障害者の方たちへの配慮もあまり感じられず、とても残念でした。
もうひとつ、残念だったのが量産陶器の投売り的な販売・・・
陶器を扱うものとして、それが手ひねりであろうと、型製作であろうと、造り手の気持ちを届けるのが販売者の努めではないでしょうか?高価なものを売れば良いと言っているのではないのです。
どの器も雑器だと思わずに、もっと大切に器を扱ってお客さんに届けて欲しいと感じました。
その中で、若手の人たちが運営するお店や、若手作家さん、イベント会場などで炊き出しやCafeをやっていた人たちは、新しい波を起こそうという意気込みが感じられ、とても好印象を受けました。
あと、買い手側に感じたのは、器の価値は値段じゃない、ということ。
安かろう良かろうの意識で購入せずに、本当に自分が気に入った器を大切にできる数だけ購入してほしいと思うのです 。
器の価格なんて、流通経路によって10倍も違ってくるのは当たり前の世界です。
また、良いものが安くなっているのには必ず理由があるのですから、値段などにとらわれず、自分の気に入った物で、自分が使うのにふさわしい価格の器をうまく買って欲しいと感じたお祭りでした。


100円は安く1万円は高いなんて絶対価値で物を判断するのはちょっと寂しくありませんか?その器の価値をつけているのは誰なのかを考えさせられる1日でした。

 


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